はじめてのプロダクトデザイン|【費用】と【相場】のポイント

はじめに
プロダクトデザインを依頼したいけれど、「どれくらいの費用がかかるのか」「どんな依頼先を選べば良いのか」といった疑問を抱く方が多いのではないでしょうか?
特に初めての場合、相場感がわからず困ることもあると思います。
この記事では、プロダクトデザインの費用に関する基本的な知識や相場感、費用が変動する要因について解説します。また、依頼先ごとの違いと選び方も紹介しますので、初めて依頼する方でも安心して準備を進めることができます。
まずは商品開発全体の流れを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
1.プロダクトデザイン費用の基本構成
プロダクトデザインにかかる費用は、以下の主な要素で構成されています。
1. デザイン作業費用
- アイデア出し: 初期段階でのブレインストーミングやコンセプトのスケッチ。
- コンセプト設計: 製品のターゲット層や市場ニーズを考慮しながら、全体の方向性を具体化。
- スケッチ作成: 手描きやデジタルツールを活用した視覚的なデザイン案の作成。
2. 試作費用
- モックアップ: 実物大や縮尺版の模型を作成し、見た目や触り心地を確認。
- 3Dプリント: 短期間で物理的な試作品を製作し、形状や機能性を検証。
- プロトタイプテスト: 製品の実用性や耐久性を検証するための初期段階の試作品。
3. 最終デザイン費用
- CADデータ作成: 製造に必要な詳細設計データを作成。
- 量産設計: 製造工程を考慮した設計修正や最終調整。
- 設計ドキュメント: 製造業者に渡すための技術的な仕様書や図面。
4. その他の費用
- ち合わせ: プロジェクト進行中の定期的な会議やフィードバックセッション。
- リサーチ: 類似製品や市場トレンドの調査。
- 追加修正対応: クライアントの要望に基づいた細かな変更作業。
2.費用を決める5つの要素
デザイン費用を決定する際に大きく影響する5つの要素があります。
以下の要素によって大きく変動します。
1. プロジェクトの複雑さ
- 部品点数が多い製品や精密な設計が必要な場合、費用が増加します。
2. 依頼内容の範囲
- デザインそのものだけでなく、コンセプト立案やブランディング戦略も含める場合、費用は高くなります。
- 範囲が広がるほどコストも増えるため、何を優先するか明確にすることが大切です。
3. スケジュール
- タイトなスケジュールは費用増加につながります。
- 余裕を持った計画を立てることで、コスト削減とクオリティ維持が可能になります。
- 極力費用を抑えたい時は、明確な納期を設定せずに、隙間時間で作業を進めるという方法も相談する価値はあります。
4. 成果物の内容
- 試作品、販促用のCG画像、動画など、成果物の種類と数によって費用が累積します。
5. 依頼先の規模と専門性
個人デザイナー、デザイン事務所、大手デザイン会社のどこに依頼するかで費用が異なります。
3.プロダクト デザイン費用の相場感
デザイン費用は、依頼先やプロジェクトの規模によって相場感が生まれると思います。
以下の表は、一般的な価格帯とその特徴を示したものです。
価格帯 | 特徴 | 適したケース | メリット |
~5万円 | 個人デザイナーや副業クリエイターに依頼が可能 | 簡易なデザインやアイデア出し | コストを抑えられる、小規模プロジェクトに最適 |
~50万円 | デザイン事務所に依頼が可能 | 日用品や雑貨など、量産性を重視した製品デザイン | クオリティが安定、製造を意識した3Dデータも対応 |
~100万円 | 工業製品や複雑なプロジェクトに対応可能 | 部品点数が多い機械製品や高度な技術が必要な製品 | 複雑な仕様への対応が可能、差別化を図る洗練されたデザインが得られる |
~500万円 | 商品企画やブランド戦略を含むプロジェクト | ブランド価値を高める製品や複数案のデザイン提案 | 戦略的デザインが可能、製品全体の競争力向上 |
1000万円以上 | 著名デザイナーや大手デザイン会社が対応 | 高級車やラグジュアリー製品、大規模プロモーション | 話題性の高いデザイン、ブランド価値の飛躍的向上 |
選び方のポイント
- 個人デザイナー: 予算を抑えたい場合に最適。複雑なプロジェクトには不向き。
- デザイン事務所: バランスの取れた選択肢。試作や量産設計まで対応可能。
- 大手デザイン会社: ブランド価値を高めたい場合や大規模プロジェクトに適している。
詳細な依頼先選びのポイントは、以下の記事で詳しく解説しています
4.費用を抑えるコツ
1. 事前準備を徹底する
- 製品の用途やターゲット、必要な成果物を明確にすることで、無駄な作業を減らせます。
2. 余裕のあるスケジュールを立てる
- 納期に余裕があると、追加料金を回避しやすくなります。
3. 必要な成果物に優先順位をつける
- 成果物の数を絞り込むことで、全体の費用を抑えることが可能です。
4. 複数の見積を比較する
複数の依頼先から見積を取得し、コストパフォーマンスの高い選択をする。
まとめ
プロダクトデザインの費用と相場感を理解することで、自社に最適な依頼先やプロジェクト計画を立てることができます。本記事のポイントを参考に、初めてのデザイン依頼をスムーズに進めましょう。
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